先月、ドラムショップACTさんとパイステの輸入代理店でありますモリダイラさんのご厚意でシンバルの選定をさせて頂きましたのでそれについてご報告したいと思います。
18、19、20の3種類を試奏させて頂き、私の22インチダークライドと相性が良いものを選定。
19インチの個体にピッチ、打感、残響の素晴らしい物があった為、それを頂くことにしました。
ちなみに私のライドシンバルは有名ジャズドラマーであり、YouTubeでも大人気の中道みさきさんが試奏されたシンバルです。
バークリー音楽大学出身の素晴らしいドラマーです。
中道さんには、またパイステシンバルの試奏をお願いすることになると思います。
続きまして、私の思うMastersシリーズの印象について書いていきたいと思います。
私はパイステルードシリーズを長年愛用しています。
このパイステルードシリーズというのはジョーイジョーディソンやデイヴロンバードというメタル界屈指の鉄人ドラマー達が愛用したことで知られ、メタルドラマーの間では既に神格化されつつある超攻撃的シンバルシリーズなのである。
簡単に言うと、世界で一番やかましいシンバルなのである。爆笑
周りのプロドラマー、ローディー仲間からは「頼ちゃん、何でルードやねん!メタル系に特化し過ぎて(スタジオドラマーとして)オールラウンドに仕事出来へんやん!」と結構イジられた事もありますが、私の耳や身体には子供の頃からパイステルードの乱暴で攻撃的な音が染み付いてしまっているのでもう今さら辞められまへん。笑
ちなみに去年の手数王応援動画のチキンも全てパイステルードシリーズで演奏してますが別に変ではないでしょ?笑
意外にパイステルードってオールマイティーに使えるんです。
ただ、今年はしっとり目の音楽を演奏する機会が増えそうなので、しっとりめの音楽に特化したパイステのMastersシリーズを選びました。
Mastersよりも先にJAZZ用シンバルとしてパイステが開発したシリーズにパイステトラディショナルシリーズがあります。
私も一時期、使っていた時期があるのですが私の中ではトラディショナルよりもこちらのMastersシリーズの方が良い意味でラフと言いますか、一般的なドラマーがJAZZシンバルに求める要素を多く含んでいると個人的に思っています。
ちなみにトラディショナルシリーズの方が高いです。笑
Mastersに行き着くまでにイスタンブールシグネチャーに始まり、村間さんが所有する孝三先生の選定コンスタンチノープルまで、現存する各メーカーのJAZZ用シンバルは一通り試しました。
そのどれもが素晴らしい個性を持っていましたが、自分の感性に一番フィットするという意味で今回Masters Darkに落ち着きました。
マイネルバイザンスJAZZシリーズとの比較について
生徒様が所有するマイネルのバイザンスJAZZシリーズとパイステMastersシリーズを比較した際に面白い結果が得られたのでご報告したいと思います。
音の広がり方に関してはバイザンスJAZZとMastersは比較的似ています。
スティックで打った際の打感はマイネルバイザンスJAZZ(THIN)の方が柔らかいです。
これはパイステが硬いというよりもバイザンスJAZZの打感が柔らか過ぎるという風に捉えるのが良いと思います。
生徒様の所有する個体はドラムショップACT選定品という事もあってコンスタンチノープルやイスタンブールシグネチャーよりも打感が圧倒的に柔らかかったです。
又、ナイロンチップとメイプルのスティックを使い分けた際の音質の変化に関してもマイネルの方がパイステに比べて少ないです。
パイステMasters Darkの方は、ナイロンチップとメイプルのスティックでは音の違いが極端に出ます。
なのでこのパイステMasters Darkの方がスティックを選ぶシンバルではありますが、スティックとのマッチングが上手くいった際に、とても広がりのある残響音の中にクリアで透き通った音の芯が高次元で共存しているのを感じ取れると思います。
各メーカーから発売しているメイプルのスティックで検証しましたが、最も相性が良いと感じたのはヴィックファースのボレロでした。
特に演奏者側より少し離れた客席や聞き手側でこの音を聴いてもらった時に、他の楽器に埋もれる事なく、主張し過ぎず、ちゃんと楽曲の中に音楽的に溶け込んでくれるので共演者やお客様からはきっと「なんて素晴らしいシンバルの響きなんだ!これは究極のシンバルだ!」と絶賛される事でしょう。
これは他のメーカーのシンバルでは出せないパイステMastersだけの個性だと私は思います。
シンバルレガートのコントロールも、とてもやりやすいのでJAZZに挑戦してみたいというロックドラマーさんの最初の一枚にもパイステMastersシリーズというのは良い気がします。
私は過去にジャズ用のライドシンバルとしてパイステトラディショナル、Mastersミディアムライド、Mastersダーククラッシュライド、Mastersメロウライド、formula602を使用したことがあるのですが、今回のダークライドは小編成でのジャズに特化したMastersダーククラッシュライドをもう少し明るく、扱いやすくした印象でパイステトラディショナルほどクリア過ぎない感じがちょうど良かったです。
今年はこのシンバル達と共に、今まであまり見せる機会が無かった繊細なプレイを少しづつ皆様にお披露目出来ればと思っております。
しかし、ここぞという時になればきっと私はパイステルードを使っていることでしょう。
それで良いのだ。笑