https://drumsmagazine.jp/news/kozo-suganuma/
手数王菅沼孝三氏の演奏活動休止発表から1日が経ちました。
私は公式発表の前に事前にご本人からLINEでご連絡を頂きました。
初めて会った日のこと、レッスンでのこと、LIVEでのこと、打ち上げでのこと…色んな思い出がありすぎて…まだ気持ちの整理がつかなくて駄目ですね。でも、書かなければいけない。
菅沼孝三ドラムセミナーin姫路は延期です。
中止ではなく延期です。
中止には絶対しないし、すぐ元気になってまた一緒にイベントをするんだから出演料の返金も受け付けないとご本人に、強く、強く、伝えました。
完全復活して、万全の状態でツインドラムしようってご本人と約束したので。
先生は約束を守る男なので、僕が引かない限り、諦めない限り病気と戦ってくれます。
だから、僕も悲しんでばかりじゃなくて、先生との約束を守り、前進していかねばなりません。
今回のセミナーをしようと思った本当の動機は、先生の体調が心配で、会いたかったから。今、会わなければ後悔する気がしていたから。
この胸騒ぎがただの勘違いであって欲しかった。
でも、間に合わなかった。
昨日の夜は夜通し泣きました。
もっと早くにセミナーを企画するべきだったとか、こうなる前にもっと会っておくべきだったとか、道場をあの時離れるんじゃなかったとか…後悔ばかりが頭に浮かびました。
しかし、僕の心境を心配してくださったある関係者の方から
最近よく孝三さんが言ってたこと
「頼ちゃんのイベントまでは生きとかんと」
楽しみにしてたし、感謝してたよ!
とメールを頂きました。
先生は僕に直接はあまり言わないんです。
周りの方に僕の事を凄く良く言って下さっていてご本人からというよりはいつも周りの方から自分が褒めらていたこと、大切に思われている事をお聞きする事が多いんです。
先生のお体の負担になってはいけないと、連絡するのは控えていたところ、先生から連絡を頂きましたので僕も自分の気持ちを送りました。一部ではありますがここで紹介します。
孝三先生、夜が長かったです。
とても、長かったです。
初めて会った日のこと、レッスンのこと、LIVEの思い出、打ち上げの思い出、色んな思い出が鮮明に次から次に出て来て…
先生は分かっていたし、僕も分かってました。
僕が「ドラムセミナーを姫路でしませんか?」とオファーした気持ちを先生は分かっていたと思うし、
先生が「よりちゃん、ドラムセミナーで1曲ツインドラムをしようよ」と言ってくださった気持ちを僕も分かってました。
分かってたんです。
考えたくなかったけど、ずっと分かってたんです。
ドラムセミナーin姫路は中止ではなく、あくまで延期です。
出演料は既にお支払いしてます。
退院したら一緒にやりましょう。
孝三先生の事で辛くて夜通し泣いたのは、岡山でのあのLIVE以来です。苦笑
今度は僕のこと忘れずに
ちゃんと名前を呼んで、ステージに呼んでくださいよ。
「さよなら手数王」には呼ばれても絶対に行かない。
「もう一度帰ってきた手数王」で呼んでください。
先生は約束を必ず守る人なので、楽しみに待ってますよ。
夜通し考えて、考えて…
最後になるかもしれないこの一通のLINEに全てを込めました。
先生に元気でいてもらいたいという思い、
前向きな気持ちで病気に打ち勝ってもらいたいという僕の願いを込めて。
当初、姫路で菅沼孝三ドラムセミナーをすると動き始めた時は売名行為だの、人のふんどしで相撲をとりやがってだの、揶揄されることもありました。
しかし、僕は屈しませんでした。
世界の手数王のドラミングを自分の生徒さんや姫路周辺のドラマーさんに見てもらいたい、体感してもらいたいという純粋な思いと先生の体調に対する妙な胸騒ぎに突き動かされていたからです。
残念ながら11月21日には間に合いませんでしたが、必ず先生と一緒に日を改めて開催したいと思います。
まだ気持ちの整理がつかなくて、誤字や脱字、読みにくい部分はあるかと思いますが僕の手数王への思い、そして、手数王菅沼孝三という謎に包まれたトップドラマーがどれほど人情と愛に満ち溢れた人なのか少しでも伝われば幸いです。