月日が流れても師匠を失った悲しみは癒えないもので、あの日、最後のお別れをしたのにいまだに現実を受け入れたくない自分が居ます。
奥様や関係者の方々からの「孝三さんはよりちゃんに感謝していました。そして、よりちゃんのことをずっと気にしていました。」という言葉がずっと心に刺さったまま月日だけがいたずらに流れました。
そして今日、その本当の意味を知りました。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/36888
ASKAさんのインタビュー記事を読んで、孝三先生の余命宣告の正確な時期を知り、逆算しました。
そう、私が孝三先生にドラムセミナー出演をオファーした時期でした。
「頼ちゃんのイベントまでは生きとかんと」
この言葉の真の意味を理解し、涙が止まりません。
ありがとう手数王。
本当なら、7月24日大阪ロイヤルホースであなたと会うことも出来ないまま私たちの時間は止まってしまっていたのかも知れない。
私はあの日、あなたと会えた。
そして、活動休止発表後の一週間。
お互い、一杯泣きましたね。
頑固でごめんなさい。
でも、一歩も引けなかった。
あなたを失いたくなかった。
最後の最後まで、あなたの前で諦める自分を見せたくなかった。
でも、あなたが身辺整理を始めた時、私は全てを悟りました。
あなたは片道切符で行くのだ。と
我々に残された時間がもう無いと分かって村間さん、山村君(影丸)に相談しました。
そして、我々は手元にあったチキンドラム回し音源を使った「帰ってこい手数王プロジェクト」をスタートしました。
孝三先生の誕生日までにみんなの動画が出揃ったこと、誕生日をお祝いすることが出来たことに奇跡を感じていましたがまさか、奇跡はもっと前から起きていたなんて…
今年一年の全ての出来事に運命的なものを感じました。
「チキンのドラム回しは先生がビシッと最後決めてくれないと締まらないですよ☆
このドラム回しの続きは、退院したらみんなでやりましょうね♪」
孝三先生に送った最後のLINEを見返す度にこれで良かったのだろうかと毎日考えていました。
先生がもっと返信しやすい言葉をかけるべきだったのでは…
既読になって止まってしまったLINEを見ながらいつも先生との日々を思い出します。
私たちはお互いのことが好き過ぎて…
お互い分かっていながら言えませんでしたね。
私はあなたの前で絶望するわけにはいかなかったように
あなたは、あなたで、私を悲しませないために
最期の最後まで…
私が誕生日おめでとうのチキン応援動画の後に同じ動画で作った言葉の入っていないチキン応援動画に込めたメッセージは
「先生、今までありがとう。」です。
活動休止から宇宙に旅立つまでのわずか1ヶ月余り
全てを悟り、全てを受け入れた上で全力で行動を起こした私の最後のメッセージでした。
丁度、1ヶ月前の11月29日に奥様から頂いたLINE
「元気にしてますか?
日が経っても、悲しみは癒えませんね。
でも、前を向いて手数出していきましょう。
いつも、よりちゃんよりちゃんと言ってたのが、昨日の事の様です。
朝晩、寒くなって来たので、どうぞご自愛下さい♪」
「いつも、本当にありがとう😊
手数王スピリットをよろしくお願いします🤲」
孝三先生は奥様の中で生きている。
奥様の言葉に師匠が重なる。
私の中にも、山村君の中にも、りょうま君の中にも、金本君の中にも…
我々の中に師匠は常に居る。
ふとした時に師匠が自分に重なる。
口癖や何気ない仕草。
手数出して行きましょう。
自分の中にある手数王スピリットを継承していかなければいけない。
師匠が果たせなかった思いを。
来年。
引き継ぎます。