ドラムペダルのスプリングを外して行う「バネ無し練習」について

ドラムペダルのスプリングを外して行う「バネ無し練習」について

姫路のドラム教室Mokison Drum School講師の八田です。

平日にも関わらず、昨日のレッスンも満員御礼でございました。

発表会に向けた意気込みを感じられてとても楽しかったです♪

今日はドラムペダルのスプリングを外して行う「バネ無し練習」について他のドラマーさんとはちょっと違った視点での記事を書こうかと思います。

と言うわけで早速、ツーバスに付けてるスピードコブラのバネを外してみました。

ツインペダルが主体の日本のドラマー事情を考えるとツーバスでのバネ無し練習の写真はある意味レアだと思うのと、こっちのセットで紹介するのにはちゃんとした理由がございましてツーバスのドラムセットはワンバスでのツインペダルよりもセッティングが複雑なせいで自分のコンディションが悪いのか、機材の調整が悪いのかジャッジに悩む瞬間があるからです。

通常のワンバスの場合、ツインペダルが左右の足にフィットしない時の原因をざっくり上げると

●左右のバネの状態(機材側の問題)

●左右のフットボードアングル(機材側の問題)

●左右のビーターの長さ(機材側の問題)

●椅子の高さ(機材側の問題)

●椅子とバスドラムの距離(機材側の問題)

●左右の足の筋力等の違い(人間側の問題)

●演奏時の姿勢(人間側の問題)

があると思うのですが、ツーバスの場合はここに

●左右のバスドラムのチューニング(張り具合)の違いによる影響

が加わります。

「右足のバスドラムは踏みやすいのになんだか左足のバスドラムは踏みにくい…右よりも左のバスドラムのチューニングを張りすぎてるのかな?」

「左右のバスドラムは関係なくてシンプルに左のペダルのスプリングが右のペダルよりも強く設定してしまってるせいかな?」

といった具合に原因がどちらなのかを見誤るとまさに迷宮入りしてしまうわけですね。

左右のバスドラムのチューニングを全く同じにするのはなかなか大変です。(私はもちろんそれを常に心掛けますが…)

なぜなら仮にテンションウォッチで左右のバスドラムの張力を全く同じにしていたとしてもフロアタムやロータムが近くにあって共鳴する右のバスドラムとハイタムが近くにあって共鳴する左のバスドラムではやはり共鳴による影響で聴こえ方が変わるからです。

ここに更にドラマー側の左右の足の筋力やペダルのコンディションが全く同じではないという問題が加わるのでツーバスの場合、左右のバスドラムの音を全く同じにするのは至難の業です。(トホホ…)

そういったリスクから外見はツーバスでも音質や演奏のしやすさを重視して左側のバスドラムを飾りにして実際は右側のバスドラムをツインペダルで演奏するドラマーさんも多いです。

話をバネ無し練習に戻しまして、バネを外せば左右のペダルは強制的にバネ0のコンディションになります。

その状態でバネ無し練習をボース(同時踏み)、オルタネイト(左右交互)と踏み分けて練習することでもし左右のバスドラムの張力が合っていないのであればここで違和感を感じることが出来ます。

もし違和感を感じることが無くて、バネを取り付けたときに左側のペダルの戻りがキツイと感じるようであれば仮に左右のペダルの往復運動の回数が同じであったとしても左側のペダルのバネを1段階弱める事をお勧めします。

なぜならペダルの調整自体は完璧だったとしてもあなたの足にとってその完璧な状態はベストではないからです。

世の中は右利きのドラマーさんが多いと思いますので、右利きのドラマーさんにとっては左右全く同じコンディションのペダルというのは左足の筋力にはミスマッチな場合があります。

試しに1段階もしくは2段階バネを緩めて踏みやすくなったならそれがあなたにとってのベストであり「左右のペダルがフィットした瞬間」と考えて良いと思います。

私にとってバネ無し練習は左右のバスドラムの張力の統一や左右のペダルの踏み心地の統一などなど両足のコンディションを整えるために行なっています。

オルタネイト連打時の悪い癖とかも発見出来て両足のフォーム改善にも良いですね。

最後に初心者の方がバネ無し練習をした際にビーターが打面に当たったまま帰って来なくて困った時の楽な復帰のやり方をご紹介します。

ペダル右側のスプリングを引っ掛ける部分を…

足で…

えい!って蹴ると簡単にビーターを元の位置に戻せますので失敗する度にいちいちしゃがまなくて良いいのでめちゃくちゃ快適です。

是非お試しあれ!

今日も朝からレッスンなので今日はこの辺で…

ではまた!

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