いよいよイベントまで1週間を切りました。
今回はイベント開催にあたって
私とFUYUさんの出会いについてお話ししたいと思います。
20代後半に差し掛かった頃、ドラマーとしての自分に限界を感じた私は菅沼孝三ドラム道場を離れ、ドラム自体からも離れていた時期がありました。
自分自身の将来に絶望し、本気で自殺を考えた時もありました。
そんな自暴自棄な私を見るに見かねた元バンドメンバーであり心友のVrownから強い提案があって、私は「叩いてみた動画」というものを約8年前にやっていた時期がありました。
動画を最初撮り出した頃は、ブランクもあってなかなか納得のいくクオリティーでの演奏が出来なかった上に、心の中は
「どうせこんな動画を作っても誰も見てくれないだろう」
とネガティブな気持ちで一杯でした。
既に自分は「終わった人間」という感覚があったからです。
そんな気持ちで全く期待せずに深夜にFacebookにUPした動画にいいねを押して下さったドラマーさんが居ました。
そう。
それがFUYUさんだったんです。
FUYUさんはその頃、ドラムマガジンの表紙を飾るなど飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している超売れっ子スーパースター。
そんなFUYUさんが私の動画にいいねを押して下さったことが凄く嬉しくて、私はその後も数曲完コピ動画を各SNSに投稿。
それがきっかけでとある音楽教室にスカウトされて私のドラム講師としてのキャリアがスタートしました。
今考えるとFUYUさんがFacebookを見ている時にたまたまいいねのボタンに手が当たっただけだと思うんですが…苦笑
それでもあのFUYUさんのいいねがあったから
「うわ!トップドラマーのFUYUさんからいいねが来てるやん!!FUYUさんがいいね押してくれるって事はもしかしたら自分もまだまだ捨てたもんじゃないのかも知れない!!」
と大いなる勘違いをして、その事を心の支えに今日まで頑張って参りました。
そして、時は流れ…
いよいよ今週末、あの雲の上の存在だったFUYUさんのドラムイベントを主催させて頂きます。
多分、FUYUさんは私のFacebookにいいねを押したことなんて覚えてないと思いますが、そのいいねで救われた私だからこそ、このイベントに懸ける思いは特別でした。
今回のイベントはFUYUさんから提案された「やってみたい!」を全て実現させた史上最強のイベントです。
FUYUさんから出た全てのアイデアに対して、私は一度たりとも「出来ません」は言いませんでした。
今回のイベントは当初、予定されていた規模よりも大掛かりなイベントに変化した事やFUYUさんにとっても初めての単独コンサートという形での開催になった為、何度も新たな要素が追加されました。
元々、FUYUさんのような有名アーティストが普段来る事が無い姫路でイベントを開催するにあたって乗り越えなければいけない課題は沢山ありました。
東京の会場では当たり前にある音響機材や照明機材が姫路の会場には無かったりと、FUYUさんのイメージされるクオリティーの環境を会場の常設設備だけでは構築することが出来ず、会場サイドと私達運営サイドで何度も激しい衝突が起こりました。
FUYUさんが快適に演奏出来る状態、喜んで貰える環境を作る事が最優先と考える私は迷う事なくドラム用のマイク、ミキサーといった全ての音響機材を購入し、この難題をクリアしました。
FUYUさんの為に、妥協無く、ここまで徹底的にやる主催者はこの日本で私だけだと思います。
そして、私がFUYUさんの為にここまでやれる理由は8年前のFacebookでFUYUさんのいいねに救われて今の自分があるからなんです。
イベント開催まで、いよいよあと4日。
このイベントを通じて、色々なドラマが生まれると私は思っています。
8年前の私と同じく、人生に迷っている人や今の自分に限界を感じている人が、このFUYUさんのイベントを通じて、勇気や希望をもらって新たな自分に生まれ変われる1つのきっかけとなったり…
中学生以下無料のイベントなので、ちびっ子ドラマー達がFUYUさんに憧れてプロを目指すきっかけになったり…
来場されるお客様一人一人にとって忘れられない特別な1日、たくさんの夢や希望が生まれる素敵な1日となる事を願っています。
八田