♪中、上級者向け♪激辛2バスチェンジアップエクササイズ☆〜脳へのインプット、身体へのアウトプット〜

皆さま、暑い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。

今回は私が生徒さまからよく受ける質問内容の一つであります「2バス、ツインペダルを速く踏むための練習法」について記事を書きたいと思います。

2バス、ツインペダルをお持ちの方へ
憧れのドラマーのように、高速で小気味良い2バス、ツインペダルの高速連打を踏んでみたいですよね?
しかし、願望はあっても手以上になかなかスピードアップが難しいのが足のフットワークかと思います。

「2バス、ツインペダルを高速で踏みたい!」

という願望の前に立ちはだかる数々の壁を、今回は脳へのインプット身体へのアウトプットという少し変わった角度から解説、解決していきたいと思います。

このエクササイズが誰かのお役に立てば幸いです。

それでは早速行ってみましょう!

譜面


これは4分音符→8分音符→3連符→16分音符→6連符→32分音符というわりと一般的な両足のチェンジアップエクササイズに両手の4ビートを加えたものです。

4分音符から16分音符までの足だけのチェンジアップエクササイズというのはよく見かけるのですが、実際に曲の中で手を使わずに足だけで演奏するということはあまりありません。
足だけのエクササイズの場合、実際に両手両足を使ってドラムを演奏した時のキック、スネア、ハイハットの縦の線を揃える練習も別で行わなければいけなくなります。
その結果、一度に両方の練習を行いたい私は上記の譜例で練習しています。

あと、各音符ごとの小節を1小節(4拍)ではなく倍の2小節(8拍)にしていたり、16分音符よりも音数の多い6連符と32分音符を追加していることについては、各音符、連符の切れ目脳と身体に正確にインプットする為です。

X JAPANは叩けるのにスリップノットが叩けないあなたへ

4分音符から16分音符までの足のエクササイズをずっとやっている人から「X JAPANやメタリカの楽曲でよく出てくる手も足も速い2ビートの2バス(両足の16分音符)」は叩けるけれど、
「スリップノットの楽曲で見かける手は遅くて足が速い2バス(両足の32分音符)」は上手く叩けないという相談を受けたことがありました。

私なりに原因を調べた結果、これは足が速く動かないという身体的な事が原因ではなく、足に指令を出すがその曲のテンポがいくつで、1拍に何回足を動かさなければいけないか理解できていない事が原因だと分かったのです。

脳へのインプット、身体へのアウトプット

例えば1拍の中に

・16分音符は
・6連符は
・32分音符は

という情報を正確に脳から体に伝達出来るようになれば、長くて速い2バスパートも、ただ闇雲にドコドコ踏むのではなく、
(1拍、1拍を)12345678、12345678
と区切ることで脳と身体が理解、対応出来るようになります。(効率的な身体の動かし方、力の抜きどころ、休憩ポイントが見えてきます。)

なので頭では理解できているようで、実は理解できていない自分自身の脳と身体に(32分音符演奏時の)1拍12345678の感覚を染み込ませ、メンタル面の向上を行ってからスイベル奏法などのフィジカル面の向上を図るのが良いと私は思います。

足順について

譜面の下に足順を記入していないですが、私は右足スタートも左足スタートも両方行うようにしています。

身体というのは正直で、しばらく右足しか使っていなくて、久しぶりに2バス(ツインペダル)を踏むと使っていなかった左足の衰えが顕著に出ます。

私は左足の筋力が落ちたと感じると左足スタートで拍の頭にアクセントをつけてこのエクササイズを行い、左右の足のバランスを維持するようにしています。

ドラムセットを使わない練習法

しかし、現実問題としましては日本の住宅事情から、毎日本物のドラムセットで練習する事が出来ないのが現状でしょう。

なんとかドラムセットが無い場所でも足を鍛えれないものかと私も色々な練習方法を試してみましたが、その中で私が

「足のスネに効く」

「音量や安定感が増した」

と感じたのは椅子に座って上記譜面や実際の演奏曲をカカトを地面に着けたヒールダウン奏法で練習するという練習方法でした。(手は膝の上で膝を叩く)

これであれば人に迷惑の掛からない場所で思う存分練習が出来るのと、床の材質によっては左右の音や粒の確認も出来るので私も暇さえあれば取り組んでおります。
私はいつもテンポ70くらいから始めて少しずつテンポアップして脳と身体のコンディションを整えています。

無駄な力みは逆効果

がむしゃらにテンポを上げてスポ根魂で頑張るのも大事ですが、無駄な力みは足首や手首などの身体の筋肉を硬直させてしまい、逆効果になる場合が多いです。
自分の限界のテンポ(手や足が力まずにリラックスして演奏できるテンポ)を見極めて、「32分音符だから速く踏まなきゃ!」と気負わずに、4分音符を踏む時と同じリラックスした感覚で32分音符を踏むように意識しましょう。

音数が少ない=簡単ではない

今回の譜例にたどり着くまでに私も色々な練習法を試しましたが、この譜例の内容であれば、とつのテンポで音数の少ない練習と音数の多い練習の両方が同時に行えるので無駄がなく、とても合理的だと思っています。

普段からメトロノームを使用されている方はすぐにイメージ出来るかと思いますが、テンポ70という遅いテンポで足の4分音符をハシらず、モタらず、メトロノームにジャストで踏むのも、テンポ70で32分音符をメトロノームに合わせて正確に踏むのも、どちらもとても難しい内容です。

興味のある方は是非お試しください☆

最後に

2バス(ツインペダル)の練習法についてもっと詳しく知りたいという方、
ドラムレッスンを受けたいという方は下記お問い合わせまでお願い致します。
*実際のレッスンではこの譜例よりも難易度の低いエクササイズからゆっくり始めて、無理なく楽しみながらツインペダルを踏めるようにレクチャーしています。



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