師匠のTAMA時代のドラムセットの引き取りが来週に近付いたのでセッティングの復習をしておこうと思い、師匠の動画を検索していたら懐かしい動画を発見。
私も居た現場の動画でした。
ラックではないKOZOセッティング。
確か岡山にお住まいのファンの方の所有品だったと記憶しています。
私の記憶の中の師匠はこのガッチリとした体形。
広原さんもずっとこの頃のまま。
師匠の繊細なシンバルさばきを見てその美しさに感動し、ロックドラマーによくありがちな「ヘドバンしながら両手で力任せにバーン!」っていうスタイルからいち早く卒業出来たのは自分のドラム人生の中で本当に大きな出来事だったと思っています。
平原さんにも本当に良くして頂いて、打ち上げの時に
「よりちゃん、絶対ドラムを辞めてはダメよ。今注目されている若い子たちがよりちゃんの年齢まで生き残ってるなんて保証は無いんだから。この業界、最後まで諦めずに生き残った人だけに幸運の女神は微笑むのよ。」
って優しい言葉で私をいつも励まして下さいました。
なかなか芽が出ない私を不憫に感じて下さっていたんだと思います。
今思えば色んな人に引き止められ、励まされながら今日までやって来たんだなってしみじみ感じます。
ヤマハの偉い人をはじめ、たくさんの業界関係者の方からはじめましての名刺交換の時にいつも言われるのが「(君のことは)ずっと前から知ってるよ。孝三さんのところで。」って言われて私自身は全く記憶が無かったのですが今思えばあの頃、日々がむしゃらに取り組んでいた姿を色んな人が遠くから黙って見てて下さったのかなって思いますね。
主役であるアーティストを不快にさせない謙虚な姿勢や立ち振る舞いは兄弟子であるケッチーさんたちから学びました。
あの頃の経験が少しずつ今に身を結んでいると感じる今日この頃。